コンビニエンスストアの棚。日々、消費者は何気なくそこを眺め、商品を手に取っている。しかし、その裏側では壮絶な戦いが繰り広げられているのである。
コンビニエンスストアの場合、メーカーの直接の営業先は、コンビニチェーンで、そこのマーチャンダイザーと商談をする。個々の店舗に営業に来るのはタバコメーカーだけだ。チェーン本部のマーチャンダイザーの関心事は、もちろん個々の店舗で商品が売れることだが、そのためには「店舗のオーナーが売りたくなる商品を仕入れること」に腐心する。
一方、店舗のオーナーは自店の売上げ最大化が関心事で、そのためにチェーン本部への発注端末とにらめっこをして、何をどれくらい発注しようか考えるのだ。本部とオーナーの関心事をおさえて、どちらも納得・満足させることをメーカーの営業は考えなければならないのである。
今回はコンビニエンスストアを例に記したが、「誰が顧客なのか」と「DMU」というポイントに関しては、全てのビジネスで考慮すべきことである。それぞれの場合で考えてみて欲しい。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。