宝塚歌劇団、、、 1914年の初公演以来、もうすぐ100年の歴史を持つエンタテイメントです。 先日、生まれて初めて宝塚歌劇団の公演を見てきました。 これまで、全くこの世界に足を踏み込む機会はありませんでしたが、たまたま知人に誘われる機会に恵まれました。 おそらく自分の意思で行くことはないだろうし、 また、この100年も続くビジネスに対してとても興味を駆り立てられたんですね。
特に、後半のショーのフィナーレでは、トップは自身の身体よりも大きい羽根を背負って、大階段を降りてきます。
何も分からない人でも、誰がトップなのかは一目瞭然ですね。
劇団マーケティングの最大の訴求ポイントは、このトップ3!
この3人を目玉として徹底的にファンに訴求している!
この3人がファンのハートをグリップしている?
ファンは、この3人に魅かれて講演に足を運ぶ?
もちろん中核をなす「訴求ポイント」は、この3人なんでしょうが、
実態はそんな単純な話ではないようです。
■ファンの心理はパトロン?
宝塚のオフィシャルファンクラブとしては「宝塚友の会」があります。
これはこれで重要な顧客囲い込み政策だと思うのですが、もっと重要な役割を果たしているのが「私設ファンクラブ」のように感じました。
劇団員一人ひとりに「私設ファンクラブ」なるものが設立されているんですね。
「お茶会」というこのファンクラブの集いに参加すると、劇団員が挨拶に来てくれる時もあるそうで、、、
一方、私設ファンクラブにも明確な規律があり、入り出待ちのガードに参加、一般顧客に迷惑をかけない等のルールがあるようです。
スター制度によって、誰がトップの座にいるかが明確になります。
劇団員にしてみれば、その頂点に立つことが最終目標であり、この私設ファンクラブのメンバーにとっても、トップスターに育てていくという強いモチベーションが働くようです。
「あの大階段の真ん中に立たせてあげたい!」
いわゆるパトロン心理、タニマチの役割みたいなものですね。
そんなファンが若手劇団員一人ひとりにつき、すそ野の広い「ロイヤル顧客」となって存在しているわけです。
■次世代のトップスターを探せ?
となると、ファンの楽しみ方は「次世代のトップ」を探し、新人の頃から、私設ファンクラブに入り、応援しつづけ、その劇団員がトップに上り詰めると言う醍醐味でしょうね。
そのために、ファンは「入り待ち・出待ち」をして、様々な劇団員チェックをすることもあるとのこと、、、
そうやって自分が発見した劇団員がスターにのし上がっていくのは、確かにこの上ない喜びに繋がりそうです。
常に、宝塚ファンは若手劇団員にも目を向け、次世代のトップスターを探し続けているのかもしれません。
■どこかで聞いたような、、、?
ん?ここまで考えて、
これはどこかで耳にしたことがあるような、、、?
そうです!
AKB48のファン心理と同じじゃないか?
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