講談社が革命の先陣を切った。同社は、ベストセラー作家・京極夏彦氏の<新刊>を、電子書籍で、半額で配信する。日本でも、書籍の概念が大きく変わっていきそうだ。
1章100円というのは、とりあえず買ってみようかと思わせる価格であり、読んでおもしろければ、次の章を簡単に買える価格でもあり、これなら丸ごと買いたいと思ったときには500円でよい。実に巧妙な価格設定ではないか。
革命の核心は、書籍の流通形態が根底から変わることにある。本好きとの接点となる本屋さんは、もしかしたら残る可能性があるが、取り次ぎは果たす価値がなくなる。つまり書籍の流通形態が根底から変わることになる。
そんな革命的な出来事につながりかねない第一歩を、講談社が踏み出した勇気に敬意を表したい。
※本エントリーの作成にあたっては、次の記事を参考にしました。
日経産業新聞2010年5月12日付3面「京極夏彦氏の新作小説 電子書籍で半額配信」
日経MJ新聞2010年5月21日付11面「書店最大手が挑む『電子化』」
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