国連開発計画(UNDP)によると、世界には教育が満足に受けられない子供達が、初等教育レベルで1億3,000万人、中等教育レベルで2億7,500万人いる。そこには、貧困、戦争、家庭環境など様々な要因がある。そのような中、NPO法人OLPC(One Laptop per Child )は、世界中の特に開発途上国の子供たちに、教育の機会を与えようと活動している。
今後の課題として、NPOが母体ゆえにコストの問題は悩ましいところだ。現在、先進国の消費者が1台買うと、もう1台が発展途上国の子供に寄与されるなど、試行錯誤している段階である。また、2008年からは流通大手AMAZONなどの協力により、より広範囲な国々への通信販売が可能となった。残念ながら、日本はその対象に入ってない。
世界中の教育難民の子供たちに「XO」を普及できれば、世界の教育を変えるきっかけになるかもしれない。「XO」はお金をかけなくても、勉強ができるひとつのモデルケースになる可能性を秘めている。
参考
“100ドルノートPC”のOLPC、タブレットモデルのコンセプトイメージを公開
写真はすべて by One Laptop per Child
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2015.07.17
2009.10.31
株式会社経営教育研究所 代表取締役
教育ビジネスのアナリスト/コンサルタント。専門はフランチャイズ(FC)とデジタル関連。個別指導FCやベンチャーなどの教育機関を経て、2009年に民間教育シンクタンク経営教育研究所を設立。教育と異業種を結ぶエデュイノベーションLLPパートナー。