2010.02.06
抜群のCM効果を生んだ「皇潤」的イメージ戦略を探る
片桐 かほり
楽天市場ヒアルロン酸部門で100回以上1位を死守している健康食品「皇潤」。 薬事法規制により効能を示すことができなくなった健康食品の中で、一際光っている存在の皇潤に焦点を当て、そのイメージ戦略の根底にあるものを探った。
皇潤のCM的日本語は言葉少なではあるが、言葉としての美しさはもとより俳優個人のもつ「生きてきた重み」を感じさせるものがある。
キャストの選択は大正解だったという訳だ。
更に、穏やかでありながら微かに叙情的なBGMの相乗効果により、辛いことも悲しいことも乗り越え、前向きで真摯な姿勢を保ち、健康を維持しながら老後を楽しむ、といったイメージを沸き立たせる。
ハイ、それには皇潤がお役に立てますよ・・と自然に刷り込まれる。
名俳優により日本語を有効に活用し、ターゲット層にスムーズにアピールする。
様々な工夫や仕掛け、あるいはCGを使って凝りに凝ったCMが多いなか、日本の美しい言葉という極めてシンプルな材料をもとに制作された皇潤CMは素晴らしいものだと考える。
最近子ども達が皇潤ネタのギャグで盛り上がっているときがある。
子どもにまで浸透しているということは、かなりのCM効果があった証拠だと実感するこの頃である。
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