六本木ヒルズやミッドタウン、赤坂サカス、新丸ビルなど大きなビルには必ずや警備員さんが大勢配備されています。私がテナントとして入っている赤坂サカス。毎朝の出勤時や毎晩の帰宅時に10m先からも笑顔で声をかけてくれる警備員さんがひとり。いつも彼に癒される私です。
1962年のセコム創業当初は巡回警備や常駐警備など人的警備でサービスを開始していますが、いまやコンピューターによるオンラインセキュリティシステムが人的サービスに代わり、ほとんどのビルやマンションにも入っています。
もともとは大規模施設向けセキュリティシステムであったものが、家庭向けにも応用され、たとえば日本初の家庭安全システム「セコム・ホームセキュリティ」などが登場し、その後個人向け位置情報提供サービス「ココセコム」なども登場することとなります。
最近では、侵入犯罪の増加や凶悪化、女性へのストーカー、子供を狙った犯罪の増加、高齢社会に伴う健康不安など社会生活を取り囲む不安要素が変化しているなか、これまでとは違う警備のあり方があるように感じます。
時代の流れによって、より警備が一般化してきたこと、
企業組織だけでなく、個人へのセキュリティ環境が求められる中、
警備員に求められるイメージは変化してきているように思います。
いかつく強いガードマンの印象ですが、
新たな時代に求められるガードマンとは?
たまに間違えて、セキュリティシステムを作動したまま
窓を開けてしまった時。
警備員が夜中でも訪ねてきます。
そんなときにはどんなシチュエーションでも応対しなくてはなりません。
だけど、あの制服で来られると躊躇してしまいます。
だから、瞬時に
「思わず、間違えて開けてしまいました~」
とドアホン越に言えば、
「あっ、そうですか」
と去っていきます。
ホッとする一方、
えっ、それだけでいいの?
と思ってしまいます。
もし私が侵入者で、さるぐつわをされたその家の人がそこにいた場合でもそうして去って行ってしまっていいの?
お客も私のように勝手なものでしょう。
もし、女性警備員がやってくれば、
ドアまで入ってきてもらってもいいのに・・・と思います。
どちらにしても、公の場所だと安心感につながる制服も
一対一の環境だと不安要素にもなる。
深くかぶった帽子のせい?
それとも、腰に差された防御用の棒のせい?
かといって、よくある実験で
いかにも警備する人というイメージの制服をきている警備員と
そうでないようなイメージの警備員では
誘導してもそのとおりにするかしないかの差がつくようです。
対企業と対個人。
これまでの対企業に対する警備員のあり方(服装、表情すべて)でいいのかどうか。
警備保障にとって大きな分かれ目の時代ではないかと感じるのです。
赤坂サカスでいつも私に声をかける警備員さん!
たぶん、テナントのプロファイルをちゃんとみているんでしょうね。
こんなプロフェッショナルな警備員さんがいると思えば、
ビルの中のテナントの場所や店舗名すら覚えていない方もちらほら・・・。
顔が見える警備。
顔が見えないご近所づきあいという世の中だからこそ、
必要とされるテーマではないかと思うのです。
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2012.12.25
2015.07.10
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。