インターネットリサーチの株式会社アイシェアが洗濯機に関する調査報告を発表した。
足し算に足し算を重ねた日本独自仕様の製品は洗濯機だけではないはずだ。
経済的要因をはじめとした外部環境は、ユーザーニーズにどのような変化をもたらしているのか。競合となる存在は、日本市場にどのように展開しているのか。競合はユーザーニーズをどのように捉えているのか。ごく基本的なマクロ環境分析と競合環境分析でも分ることは多いだろう。
快進撃を続けるファーストリテイリングの柳井会長兼社長は<「世の中には(価格が)高くて良い服と、安くて悪い服しかない」という常識を打ち破り、安くて良い服を作ろうと思った。>とその原点を語っている。(日経フォーラム世界経営者会議・日経新聞09年11月25日朝刊)。
バブル崩壊によって衣料品市場は30%以上市場縮小している環境下で、ユニクロは大胆な「引き算」による「エコノミー戦略」で低価格を実現し、品質を徹底的に高めることで、「グッドバリュー戦略」に転換し、機能性を付加し、さらにファッション性を高めるという価値向上で現在は「スーパーバリュー」のポジションを獲得している。
日本市場は、消費者はどのように変容しているのか。そして、押し寄せる競合の脅威はどうなのか。周囲をもっとよく観察すれば、生き残りのための示唆はもっと得られるのではないか。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。