外食各社が低価格「ハンバーグ専門店」の出店を加速しているという。
その解決策として急速に普及しているのが「煮込みハンバーグ」のソースである。
<「料理の腕をカバーできる」煮込みハンバーグの市場拡大>(09/11/08 oricon)
http://gourmet.oricon.co.jp/70442/full/
ソースメーカのハインツによれば<「市販の焼きハンバーグ用ソースが縮小するのに対し、煮込みハンバーグソース市場は前年比113%と大幅な拡大傾向にある」状態>だという。その理由として<同社の調査によると焼きハンバーグの調理を不安に思っている主婦は多く、「生焼けになりにくい」、「焦がしにくい」という理由から煮込みハンバーグを選ぶ人が増えている>と分析している。
失敗はしないかもしれない。でも、やっぱりハンバーグはジュワーッと肉汁がこぼれる「焼き」で食べたい!
「煮込みハンバーグは邪道だ」と、ここで筆者としては断じるが賛同してくれる人は多いのではないだろうか。そこで、「専門店」の出番なのだ。
外食産業不振の中で登場した低価格ハンバーグ専門店。内食傾向はさらに強まるかもしれないが、たまに外食もしたくなるのは否めない。そんな時、特別な料理ではないけれど、意外と家庭で作るのは難しいハンバーグを、家庭で一から具材を揃えて作るのとたいして代わらないぐらいの価格で提供することができれば、それは大きな商機となる。
厳しい時代こそ、消費者のニーズギャップに注目してピンポイントで勝負をかけることが大切なのである。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。