日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(4)

2009.06.23

開発秘話

日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(4)

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

世界最速にして世界唯一のトリプルエンジン搭載ブラウザLunascape。ブラウザといえばアメリカという常識を覆し、世界シェア拡大を狙うスタンスは、あのGoogleを彷彿とさせる。ブラウザで「世界平和実現」をめざすLunascape開発の背景を探る。

「だから昨年、シリコンバレーに進出しました。短期の目標として掲げているのが、まず世界シェア1%を取ること。かわいらしい目標かもしれませんが、それでもユーザーは1000万人を超える。そのとき何かが起こるはずです。手応えは確実にありますよ」

臨界値として設定された数字が1000万人なのだろう。これを超えたときおそらく、Lunascapeの成長曲線上でロケットエンジンが点火するはずだ。世界最速にして最高、しかも正真正銘日本発のソフトである。それもブラウザというこれからのネット世界でのキラーアプリケーションを送り出せることを、日本人は誇りに思っていい。

~特集インタビュー
「日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略」完~

【Insight's Insight】

がんばることを忘れてはいないか

Lunascape・近藤氏のサクセスストーリーから学ぶべきことは何か。ポイントは2つある。
一つには、マーケティングの世界では繰り返しいわれることだが、セグメンテーションの重要性だろう。世界一を目指す、そう決めたときに近藤氏が考えたのは、ライバルの数だ。世界を相手にするといっても、ライバルは60億人ではない。セグメントの絞り方次第で、その数は一挙に数千人レベルにまで減る。そこで一番を取ることは、決して非現実的な夢ではない。
ただし、夢を実現するためには、ありきたりな表現にしかならないが『がんばること』が大切なのだ。逆に考えれば、いま本当に『がんばっている』人がどれだけいるだろう。クルマが人から脚力を奪ったように、IT機器はその便利さ故に人からがんばる力、考える力を奪っている可能性がある。
そうではなくリアルにがんばり抜くこと。どんな課題でも1万時間取り組めばプロレベルに到達できるという説もある。勝負する土俵をきちんと選び、そこでがんばり抜く。そのことの大切さをLunascapeの成功は示している。

『Lunascape株式会社 関連リンク』
Lunascape株式会社ホームページ:
⇒ http://www.lunascape.jp/
会社情報
世界最速の無料Webブラウザ 【LUNASCAPE】
Laser Pointer Presentation Assist System【Afterglow】

◇インタビュー:竹林篤実/坂口健治 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:大鶴剛志 ◇撮影協力:ピクスタ㈱ 

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