ネットスーパーと言えば、これまでもアイワイグループや西友などが展開していましたが、 2008年の市場規模が227億円と、前年日25.1%の成長とみられています。 (富士経済2009.3.10発表<http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090311/137903/>)
しかし、これは1950年代に提唱された理論なんです。
今は、全く逆の「付加価値型小売の輪」が生まれているようです。
(1)チェーン店舗はローコスト低価格を実現
(2)多店舗やサテライトを目指して、付加価値アップ
(3)さらに、宅配型を目指して、さらにさらに付加価値化
ここまでが現在の状況で、付加価値化をたどっていますね。
そして、これから起こることを仮説として考えると、、、
(4)類似競合がどんどん登場してくる
そうすると、当然のことながら、、、
(5)激しいコスト競争に陥る
結果として、
(6)コスト競争力のあるビジネスモデル構築に成功した企業が勝ち残る
ってな感じでしょうか?
ちょうど、「小売の輪理論」の逆パターンです。(^^)
まだまだ、ネットスーパーもコスト競争はおろか、黒字化を目指しているところですが、
いかにコストを抑えた宅配ビジネスモデルを構築するかが競争のルールになるのでは?
ま、今後の小売業態に注目です。
【御参考】 チャネルが生み出す顧客バリュー
コトラー先生は、チャネルの役割を7類型しています。
そして、すべて顧客のバリューという視点でも定義できます。
(1)調査
消費者に直接接するチャネルは、メーカーにその情報を還元することで、
より顧客バリューの大きな商品提供に貢献するはずです。
(2)プロモーション
顧客は、購入にあたって様々なプロモーション情報をもとに購入決定するでしょう。
チャネルは、顧客の購入を支援する情報を提供しているとも考えられます。
(3)接触
身近な場所で購入できる、つまり利便性を提供するためには、
チャネル密度を高めることで、顧客のバリューはアップするはずです。
(4)交渉
様々な取引条件の交渉に応じるのもチャネルです。BtoBで良く見られる
「納期や支払い」などの取引条件を顧客の要望と調整する役割ですね。
(5)適合
チャネルが顧客の要望にマッチするよう加工などの手を加えることがあります。
自動車の「ディーラーオプション」、食品スーパーの「パッケージング」など
(6)物流
自宅まで「配送」してくれる、その場で入手できるよう「在庫」してくれる
といった利便性を提供してくれています。
(7)金融
クレジットなどの支払いを受けてくれます。
ま、これは金融会社との提携で実現しているわけですが、、、
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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