“マーケティングとは、ひとことで言えば何ですか?” 先日、ミクシィのマーケティング・コミュニティで、 こんなトピックが立てられていました・・・ ああ!なんと素朴な質問であることでしょう! (質問をした人をバカにしてるんじゃないですよ)
これまでも、このような「そもそも論的質問」は、
あちこちで、何度となく繰り返されてきたんでしょうね。
確かに、ナイーヴ(素朴)な問いではありますが、
たまにこうした「原点」に戻ることは決して
無意味じゃありません。
ただし、そもそも
「マーケティングとは何か」
なんて一言で言えるはずはありませんよね。
人それぞれ、様々な見方・考え方があります。
ですから、こうした
「原点に立ち返る問い」
をする場合には、ひとつの答えを求めようとするのではなく、
むしろ、多様な答えが帰ってくることを期待する。
そして「マーケティング」に対する、
多面的、立体的な理解を深めることを狙いとすべきでしょう。
さて、先ほどのミクシィのトピでは様々な回答が投稿されてます。
(勝手ながら、一部加筆修正しつつ引用させていただきます)
マーケティングとは、
・売れる仕組みづくりである
・市場に対する働きかけである
・市場とのコミュニケーション活動である
・製品やサービスを消費してもらうための技術である
・お客さまの笑顔をつくる全ての手段
・見込客の創造である(これは私のCRM的定義です)
などなど・・・
いろいろ挙げられてましたが、どれも正解ですよね。
こうしてさまざな視点でマーケティングを
切ってみる(定義する)ことで理解は確実に深まります。
ちなみに、私が最近好んで使うマーケティングの定義は、
------------------------------------
顧客(見込客含む)を獲得するための、
・仕組み
・仕掛け
・仕切り
づくりである
------------------------------------
というものです。
仕組みとは、「構造」、仕掛けとは「機能」、そして
仕切りとは「マネジメント」(管理)のことです。
マーケティング戦略、マーケティング施策を考える際には、
この定義における
・仕組み(構造)
・仕掛け(機能)
・仕切り(管理)
という3つの切り口が参考になるんじゃないでしょうか?
ところが最近、
さらに現場に即した見方(定義)に遭遇しました。
それは次のようなものです。
“マーケティングという行動を突き詰めて言うならば、
より上手にモノを売っていくために「客の立場に立って
知恵を使い続けること」と捉えることができる”
*出所:『売れないのは誰のせい?』―最新マーケティング入門
(山本直人著、新潮新書)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/410610220X/sharpmicojp-22/ref=nosim
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2007.08.29
2007.08.29
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。