マーケティングとは何か?

2007.07.19

営業・マーケティング

マーケティングとは何か?

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

“マーケティングとは、ひとことで言えば何ですか?” 先日、ミクシィのマーケティング・コミュニティで、 こんなトピックが立てられていました・・・ ああ!なんと素朴な質問であることでしょう! (質問をした人をバカにしてるんじゃないですよ)

これまでも、このような「そもそも論的質問」は、
あちこちで、何度となく繰り返されてきたんでしょうね。

確かに、ナイーヴ(素朴)な問いではありますが、
たまにこうした「原点」に戻ることは決して
無意味じゃありません。

ただし、そもそも

「マーケティングとは何か」

なんて一言で言えるはずはありませんよね。
人それぞれ、様々な見方・考え方があります。

ですから、こうした

「原点に立ち返る問い」

をする場合には、ひとつの答えを求めようとするのではなく、
むしろ、多様な答えが帰ってくることを期待する。

そして「マーケティング」に対する、
多面的、立体的な理解を深めることを狙いとすべきでしょう。

さて、先ほどのミクシィのトピでは様々な回答が投稿されてます。
(勝手ながら、一部加筆修正しつつ引用させていただきます)

マーケティングとは、

・売れる仕組みづくりである
・市場に対する働きかけである
・市場とのコミュニケーション活動である
・製品やサービスを消費してもらうための技術である
・お客さまの笑顔をつくる全ての手段
・見込客の創造である(これは私のCRM的定義です)

などなど・・・

いろいろ挙げられてましたが、どれも正解ですよね。

こうしてさまざな視点でマーケティングを
切ってみる(定義する)ことで理解は確実に深まります。

ちなみに、私が最近好んで使うマーケティングの定義は、

------------------------------------

顧客(見込客含む)を獲得するための、

・仕組み
・仕掛け
・仕切り

づくりである

------------------------------------

というものです。

仕組みとは、「構造」、仕掛けとは「機能」、そして
仕切りとは「マネジメント」(管理)のことです。

マーケティング戦略、マーケティング施策を考える際には、
この定義における

・仕組み(構造)
・仕掛け(機能)
・仕切り(管理)

という3つの切り口が参考になるんじゃないでしょうか?

ところが最近、
さらに現場に即した見方(定義)に遭遇しました。

それは次のようなものです。

“マーケティングという行動を突き詰めて言うならば、
 より上手にモノを売っていくために「客の立場に立って
 知恵を使い続けること」と捉えることができる”

*出所:『売れないのは誰のせい?』―最新マーケティング入門
    (山本直人著、新潮新書)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/410610220X/sharpmicojp-22/ref=nosim

次のページ「客の立場に立って知恵を使い続けること」

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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