アラフィフですが、何か!

2009.03.18

営業・マーケティング

アラフィフですが、何か!

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

50歳前後世代をさして『アラフィフ』と呼ぶそうだ。ということは、自分はアラフィフど真ん中である。日経MJ紙には「先端アラフィフは若々しく消費」とあるが、ほんまかいな。

アラフィフ夫婦は狙い撃たれるのか

この、どこかにきっといるに違いない先端アラフィフは、そりゃ有望なターゲットとなるだろう。彼らを狙ってディズニーランドは45歳以上を対象とした割引チケット・ワンデーパスポートを、なぜか毎週水曜日限定で発売するという。

ということは、アラフィフも「先端」ともなれば平日の昼間、のんきに遊びに行けるのだろう。なるほど、さすがに結構なご身分というわけだ。

あるいは化粧品売り場でも「50歳から」を掲げた商品が目立つそうだ。それって売れるんだろうか。幸いにして化粧品を必要とはしていないので、実感としてのコメントではないが、若く見られたい先端アラフィフ達が、わざわざ「50歳から」とアピールされたコーナーに近寄るとは思えない。

アラフィフの中でもかなり差異があるのかも

十把一絡げ的に「アラフィフ」などといわれることに対して、最初こそ喜んだものの、やはり妙である。どうもしっくりこない。もしかすると同じアラフィフ世代などといわれながらも、旧・新人類に属する人たちとは何かが違うのではないか。

そんな気持ちが強い。そもそも、自分以前の世代は自らを称して「なになに世代」とまとめられることに、どちらかといえば反感を抱いてきたような気もする。そのあたりの複雑な心情をご理解いただかないと、安易にアラフィフを狙ってもうまくいかないんじゃないだろうか。

なんてことを、そもそも「先端」アラフィフに入ってない筆者が管巻くことがお門違いなのかもしれないが。

最後にマーケットボリュームをざっくり計算してみよう。アラフィフが約930万人、そのうち「先端」に分類される方が15%ぐらいだそうだから、約140万人。仮にこの人たちが毎月、ファッションに10万円使うとすれば・・・約1兆7000億円! おっと、これはそこそこでかいのかもしれない。

※日経MJ新聞2009年3月4日付け1・3面を参考にしました。

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