「デジタル化」の進展、それは、 何事も「数字」で把握する傾向 が強まることです。
このみそを売るため、下澤さんは、
まず味を知ってもらおうと、試食部門と組んで、
「みそをつけたきゅうり」
の試食を1年にわたり出し続けました。
もちろん、だからといってそう簡単には売れません。
試食部門の人からは、
「そろそろ他の商品をお客様に薦めたらどうか」
と言われたそうです。
しかし、下澤さんは譲らなかったのです。
また、陳列棚の端のエンド部分、
よく特売で商品が山積みにされているスペースにも、
このみそを置いて粘り強くアピールを続けました。
結局、下澤さんは、2年にわたってこのみそを
「売る」ことに賭けた結果、今では
1日80個
を売るヒット商品になっています。
商品や販売現場をろくに知らないまま、
数字だけを見つめ、しかも、短期的な結果を重視することで
失われてしまうチャンスがあるかもしれない。
この事例はそんなことを教えてくれます。
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2008.04.26
2008.05.01
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。