2008年上半期のCMクイーンは“相武紗季”

2008.08.09

営業・マーケティング

2008年上半期のCMクイーンは“相武紗季”

葛西 伸一
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長

“相武紗季”“上戸彩”“仲間由紀恵”・・・CM出演企業数の上位には、ご存じの常連女優たちの名前が並ぶ。 なぜ女性なのか?なぜ、彼女たちが上位なのか? 彼女たちの魅力に迫る。

ニホンモニター調べによる、CM出演ランキング
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ニホンモニター株式会社が調査した、今年の1月から6月までの
期間内で放送されたCM出演の企業数をみると男女総合集計から、
10社もの企業に出演していた“相武紗季”がトップであることが判明した。見事CMクイーンに輝いたのだ。

そして、僅差で9社の企業に出演したのが、“上戸彩”
“仲間由紀恵”他6人と、どれも常連女優陣だ。

ちなみに、続いて8社の企業に出演したのが、“木村拓哉”“玉木宏”の2名、男性タレントではトップでCMキング。

このように2008年上半期は、CM起用では女性タレントが
圧倒的な人気になっている。

これは一体何を意味しているのか?

共通点として、

「清純派女優でありながら活発な一面を持っている」
ことがあげられる。

実際、全員がNHK大河ドラマに出演している(相武は2009年予定)ことで、見た目だけでなく実績としても、清純派要件がそろっている。
相武に関しては来年1月から大河ドラマに出演予定だ。

「清純+活発」=信頼できる、安心できる、老若男女から好かれる。
という構図がCMクリエイターの中に存在しているように見える。

相武の「おじゃる」の宣伝はよく意味がわからないが、とりあえず、
印象には残る。そのほか、生活用品、飲料品など安全、安心を訴求
するCM出演が目立つ。

仲間は、「潤う茶」で女性のかわいらしさを演出し、布施明の「君は
薔薇より美しい」のアンティークなバックミュージックとのギャップが、印象に残る。そのほか、化粧品、生活用品、コンビニ、お菓子、
国税庁とこれまた安全、安心、誠実といったイメージが必要な
CMが並ぶ。

極めつけは、上戸だ。上戸に関しては、なんといってもソフトバンクの
CMが印象的だ。最初はわき役感がいなめなかったが、いまや白い犬と
同じくらいの地位をあのCMで確立している。

さらに、ドラマや栄養ドリンクのCMでも活発な要素を全面に出しているし、仲間同様に国税調査というお国のCMにも出演。そのほかに車、航空会社、交通機関、出版社、化粧品、生活用品など、非常に幅広いCMに出演している点から、
実力的にはもはや仲間、相武を引き離している。

これだけ幅広いCMに出演できる女性は少ない。
今回は、CMクイーンの座を逃したが、
1年を通じた実績でクイーンに輝くことも非現実的な話ではない。

2008年下半期のCMにぜひ注目したい。

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葛西 伸一

株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長

http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員

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