先日書いた「リサーチリテラシー」や「思えばなる方式からの脱却」の記事では、
「意味を持つ情報」
でなければならないのです。
ここで「意味を持つ情報」とは、将来についての
「一定の方向を指し示すもの」
(読み、仮説、予測などと言い換えられます)
です。
さて、マーケティング・リサーチャーがやるべき仕事も、
情報士官とまったく同じでしょう。
マーケティング・リサーチャーのあるべき姿は、
「マーケティング情報仕官」
とでも言えるのではないでしょうか。
マーケティングリサーチャーも、
ただ、データを集めて分析するだけでは
務めを果たしていない。
ダイヤの原石情報を選び出し、磨きをかけ、
複数のデータを統合して、「意味を持つ情報」に
仕立て上げなければなりません。
なお、このために特に必要とされる能力が、
「データの解釈力」
だと思います。
この「解釈力」は、
リサーチャーが持つ知識や思考能力に比例します。
調査対象の業界や商品、顧客に始まり、
社会、経済、技術、歴史、哲学、社会学、心理学、
人類学等々、広範囲の知識があればあるほど、また
こうした知識を柔軟に使いこなす思考能力が高ければ
高いほど、同じデータから導かれる「意味」の価値は
優れたものになるでしょう。
すなわち、マーケティング・リサーチャーとしての質は、
最終的には、「解釈力」によって評価されることに
なるんじゃないかと思います。
(調査企画・設計や統計解析など、
テクニカルなスキルは基本要件に過ぎません)
まあ、実際のところ、マーケティング・リサーチャーが、
「マーケティング情報士官」
を目指そうとすのは、めちゃくちゃ大変です・・・
私も、まだ道半ばにも来ていないと思います。
でも、やりがいたっぷりです。
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2007.06.27
2015.07.10
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。