勝手広告。これこそが企業広告の原点(前)

2008.06.29

営業・マーケティング

勝手広告。これこそが企業広告の原点(前)

寺西 隆行
(株)Z会

Z会が「勝手広告」制作の神酒大亮氏を特集するTV東京系番組「うぇぶたま3」の広告素材として取り上げられます。

うざいと思いながら、どうも耳にこびりついて離れないから買っちゃう…。
今でもそういう効果はゼロではないでしょうが、インターネットが登場した昨今では、AISASの真ん中のSよろしく、人はSearch行動をとるわけです。

Search行動の最中に人は冷静になります。「買って!」の連呼による心の揺さぶりから解放される時間を持てます。
それゆえ、「買って!広告」は、昔ほど響かず、単なる「ウザい広告」であり、「費用対効果が悪い広告」になるでしょう、これからどんどん。

企業から声を出すのではなく、ファンが「これいいよ!」と薦めるー
そんなファンが「自分がZ会の社員だったらこんな広告作るよなー」という思いで作った広告。
企業の製品・サービスの真の特徴を捉え、消費者心理に響くことも大いにあると思いませんか?

そして、企業の立場からすると、「勝手広告」は広告表現のリスクヘッジにもなるというメリットがあります。(もちろん副次的効用に過ぎませんが)
企業が企業の意思を持って広告を作ると、そこには受け手も企業の意思を感じます。
そして、その意思に対して反感を覚えた方は…

「Z会がこんな広告出していいのか!」

と直接的に言われる立場になります。
※反感を恐れて当たり障りのない広告は埋もれる、という傾向もあり、難しいところなのです。

第三者が、第三者のイメージで、Z会の特徴を広告してくれる。
その広告のクオリティは、すべて第三者の意思であり、Z会ではない。
どんなインパクトのある広告を作っても、企業へ直接の反感となって返らない、というメリットがあるのです。

<続く>

参)「うぇぶたま3」の予告をかねて、こんなZ会の勝手広告が挙がっています。
http://jp.youtube.com/watch?v=_X6ywvOGs0s
どうぞ御覧ください。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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