意外にも2020年度のEC取引はマイナス!?

2021.08.18

営業・マーケティング

意外にも2020年度のEC取引はマイナス!?

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

コロナ禍で、「ECが大幅拡大」「巣ごもり需要が活性化」「ECで物流が疲弊」など、世はEC一色のような騒がれ方をしたものだが、ふたをあけてみると、拡大どころかマイナスとなっていた。

令和2年のCtoC-ECの市場規模は1兆9,586億円(前年比12.5%増)と推計された。もちろんコロナ禍の影響はあるだろうが、昨今のSDGs的な、リサイクル、リユースの価値観が広がっていることもひとつの要因かもしれない。

ただし、個人的には、著作権や肖像権、商標権など、オリジナルの価値をゆがめてしまうような商取引も見受けられ、そのあたりの法整備を行わないと、健全な経済取引が失われてしまう可能性すらあると感じている。

EC化、IT化が叫ばれて久しいが、この調査結果を見る限り、日本のEC化の進展は、恐ろしく遅い。この点だけ考えれば、コロナがなかったら、全然伸びていなかっただろう。

国もデジタル化、DXを進めているらしいが、本質的な「賢い買い物体験」をどうしたら、ユーザーに与えることができるのか、まじめに考えないと、絵空事のDXを叫んでも、何も解決しないことだけは明らかだ。

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