健康にも地球にもやさしい「フェイクミート」、世界中でヒット!

2019.09.17

ライフ・ソーシャル

健康にも地球にもやさしい「フェイクミート」、世界中でヒット!

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南青山リーダーズ株式会社

最近の流行語、米大統領も大好きな「フェイク」といえば、フェイクニュースに代表されるように、うそ、ごまかし、にせもののことだと思っていたら、一方グッドな意味合いで注目を集め、未来産業として大いに発展を遂げつつある業界があることが分かった。 「フェイクミート」とは代替肉のこと。 お肉は好きでも肥満やコレステロールが心配という現代人のために、牛肉や豚肉ではなく、豆類など植物を由来にした新しいお肉。ダイエットにも地球環境にもやさしいと、いま世界中でブームが起きている。

肥満、エネルギー消費、二酸化炭素排出を抑制!

肉や魚の動物性タンパク質は、カロリーが高く、コレステロールも高いので、高血糖や高血圧の原因となりかねない。植物性タンパク質の摂取は、むしろその逆で、肥満防止に効果があり、コレステロールを抑える働きがあって健康にいいとされる。

また、地球環境への影響も叫ばれている。牛肉1キロを生産するためには、えさとなる穀物が11キロも必要といわれている。畜産のための牧場や畑、水などのエネルギーの消費は半端ではない。二酸化炭素の排出も膨大な量だ。代替肉なら、こうしたエネルギーの無駄を大幅に削減できる。

こうした点から、フェイクミートのメリットが、世界中に理解され始めたといっていいだろう。

日本能率協会によれば、代替肉を中心とした人工肉(培養肉を含む)世界市場は、今後急速に成長すると見込まれ、2020年には1200億円に達した後、2023年には1500億円にまで伸びると予測されている。それはまさに「すさまじい成長」と形容してよいものだろう。

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国内メーカー、小売店もフェイクミートにこぞって参入!

もちろん国内の食品メーカーや小売店も「すさまじい成長」過程にある代替肉をだまって見過ごしてはいない。国内の食品加工メーカー、輸入代理店、バーガーショップなども、ぞくぞくフェイクミート市場に参入している。

以下、主な動きを紹介しよう。

●大塚食品
国内食品メーカーで代替肉に積極的に取り組んでいるのが大塚食品だ。2018年の暮れに「ゼロミートハンバーグ」を発売。大豆を主原料にした代替肉ながら、自らキャッチフレーズ「“肉”じゃないのに、“そこそこ美味い”」とうたってスーパーなどに売り出したところ、ヘルシーでおいしいと大好評。余勢をかって、この6月には「ゼロミートソーセージ」も発売を開始し、順調に売り上げを伸ばしている。

●SYOGUN BURGER 新宿1号店
外国人観光客でにぎわう東京新宿の歌舞伎町。SYOGUN BURGERは、本格和牛肉を使った高級ハンバーグが売りのバーガーショップだが、そのメニューの中に、フェイクミートを使ったバーグを加えた。
材料はやはり大豆が中心で、すべて植物由来。外国人の中にはベジタリアンも多く、なるべく肉を食べたくないという客の間で、お肉とほとんど味も食感も変わらないと大好評だという。

●グリーンカルチャー
埼玉県にあるベンチャー企業、グリーンカルチャーは、大豆を主原料にした代替肉を使ってシュウマイを開発。7月より発売した。
ハンバーグやソーセージが先行する代替肉の市場だが、日本人のための本格的肉加工食品に挑戦したいと、シュウマイの開発に人力したという。食感はほとんど既存のシュウマイと変わらず、同社ではこれから本格的な代替肉の時代がくる……と自信を抱いたようだ。

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