新入社員の3割が、3年以内に辞めてしまうという事実。これから入社してくる新入社員達がどのようなタイプで、どう対処すべきかを時代背景を考えながら、考察してみたい。
TypeD;このタイプが求めることは、「自由」「成功」だ。
退職リスクは最も高い。
自社内でも「自由」や「成功」を手に入れること、
また、その事例を提供し、社内のパイオニアになることで、
自分の目標を達成することもやりがいがあることを
気づかせよう。
人によっては、AとD、BとCが混合しているケースがあるが、
いずれにしても、人間は目標や理想を失うと、ネガティブ思考になり、
モチベーションを低下させてしまう習性がある。
人間関係で退職するというケースも多いが、例えば上司や先輩との
人間関係が悪化すると一種の「目標・理想喪失状態」になるのだ。
このように、決して甘やかす必要はないが、本人に自律的に、
ビジネスライフの目標を決めさせ、気づかせ、道のりを作らせることが
大切だ。
最近、飛行機に乗ると、出発地から目的地までの、距離や地図が、
テレビで表示されるようになった。
昔は、そんなものもなく、あとどのくらいで目的地に到着するのかすら
判らなかった。ヨーロッパへ行く時も今どのあたりを飛んでいるかも
わからなかった。
そう、何時に到着し、どの経路をたどるかわからないと人間は不安になるのだ。
この理屈と同じように、先輩は、本人が目指すべき目的地を
引き出し、また、経路を本人に作らせることが大切なのだ。
これにより、不安が取れ、自信を取り戻し、仕事に対する意欲が
湧いてくるのだ。
新人を4つのタイプに分けることには、批判もあるかもしれないが、
共通して言えることは、本人の潜在的な能力を信じてあげ、
先輩や上司には、それを引き出し、育成する義務があることも
組織の一員として忘れてはならないことである。
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2008.04.28
2008.04.29
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員