「インサイト」とは、 「ありそうでなかったもの」 の開発につながるヒント(手がかり)です。 ただ、そのヒントは、当初は平凡な発見にしか思えないことが多い。そのヒントについて深く、ディープに掘り下げ、具体的な商品コンセプトに役立つ 「ディープインサイト」 へと仕立て上げる必要があります。
が完成し、ヒット商品となったわけです。
この商品の場合、
「硬いもの、柔らかいもの、なんでもスパッと 切れるハサミが必要とされているのでは?」
というのが
「ディープインサイト」
だと言えますよね。
ただ単に
「よく切れるハサミが必要とされている」
という「浅いインサイト」からは、フィットカットカーブは生まれていない
でしょう。
今のハサミはそもそも結構切れ味がいい。
それなのに、こんな要望が出てくるのはなぜだろう?
と疑問を持ち、さらに利用実態を深く調べることで、
「紙以外のいろんなものを切ろうとするから、 うまく切れないこともあるんだ」
「だから、いろんなものがスパッと切れるハサミが歓迎されるのでは?」
という気づき=発見につながったのでしょう。
ヒット商品を生むためには、一見、平凡で何気ないことに目を留め、「なぜだろう」と疑問を持ち、深く掘り下げてみる必要がありそうですね。
*フィットカットカーブの詳細については、 販促会議(2012.12)を参考にしました。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。