ダイヤモンドに眼鏡にカップ麺・・・。無料配布が大流行である。先月はイタリアのファッションブランド・ディーゼルがメルマガ登録でTシャツを無料プレゼントと、少々指向を変えて展開し、話題を呼んだ。今度は駅ナカの自動販売機で本来購入すべき缶コーヒーがタダでもらえるというのだ。
もう一つ、明確なポリシーがあるという。「現在のところ飲料以外の商品サンプリングは考えていない。というのも、『自販機で飲料以外を』というメーカーさんからの要望は結構あるのですが、我々は飲料会社として飲料に拘っているので、ポリシーとして飲料以外の商品には手を出さないことにしている」(同)
この点はあくまでポリシーということなので仕方ないが、少しだけ残念な気がする。
例えば、現在ガムの「クロレッツ」が「オフィスサンプリングキャンペーン」を行っているという。(COBS ONLINE http://cobs.jp/tu/clorets/ )
ガム100個入りのパックが2箱届いて、それをオフィスで配布してくれる人を募集するという。「ちゃんと配布されるのかしら?」とお節介ながら心配になってしまう。
また、実はオフィスでつまむお菓子としては、実はガムはあまり用いられていないという調べもある。(Business Media誠3月11日 http://tinyurl.com/yldjk54 )チョコレートがダントツ。続いてアメ、せんべい、ビスケットに続いて、ガムはなんと5番目だ。製菓メーカーのガム担当者に以前、取材したところ、「ガムは移動中に用いられることが多い」と聞いた。どうだろう、駅のホームでサンプリングができればバッチリではないだろうか。
「飲料以外に手を出さない」という同社の明確なポリシーもあるので、上記は蛇足だが、「mediacure」の駅ホームでのサンプリングには、新たな可能性が満ちているといえるだろう。今日、2日目以降の「シークレットタイム」が何時なのかはわからないが、一度、その新たな取り組みを見に行ってみるのもいいだろう。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。