冬の定番スイーツ「たい焼き」にホットな戦いが巻き起こっている。いや、ホットでは生温い。アツアツの激戦だ。
そんな中、変わり種たい焼きに本気で取り組む名店もあらわれた。「銀座たいやき・櫻家」。銀座の人気店である。同店はJR東京駅構内地下1階キラピカ通りに2月1日から出店する。そこで、通勤客の朝の「胃袋」を狙う戦略に出た。
<たい焼き:朝食限定 ホワイトソースやトマトソース味で登場へ>(毎日新聞2010年1月27日 http://tinyurl.com/y8ensbc )
<「鯛焼きリゾット」は、ホワイトソース、トマトソース、カレー、デミグラスソースの4種類の味。開発した櫻家では、「海外ではリゾットにパンはつきもの。ならば小麦粉を使った鯛焼きの皮にもあうはず」と試みた>という。試作を数百回繰り返したという労作だ。さらに<黒ゴマなどを加えたオリジナルの牛乳と、安納イモのサラダをつけたセットメニューも販売>するとして、さらなる客単価向上を狙っている。
参入が容易なほど、生き残りは難しい。人気店でも変わり続けなければ生きていけない。差別化、ブランディング、常識を覆す使用機会の提案、さらなる収益化の工夫。
アツアツの激戦の中、生き残りを各店が賭けるたい焼き業界から学ぶものは多いはずだ。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。