たい焼き戦線・異常あり

2010.01.28

営業・マーケティング

たい焼き戦線・異常あり

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 冬の定番スイーツ「たい焼き」にホットな戦いが巻き起こっている。いや、ホットでは生温い。アツアツの激戦だ。

 そんな中、変わり種たい焼きに本気で取り組む名店もあらわれた。「銀座たいやき・櫻家」。銀座の人気店である。同店はJR東京駅構内地下1階キラピカ通りに2月1日から出店する。そこで、通勤客の朝の「胃袋」を狙う戦略に出た。
 <たい焼き:朝食限定 ホワイトソースやトマトソース味で登場へ>(毎日新聞2010年1月27日 http://tinyurl.com/y8ensbc )
 <「鯛焼きリゾット」は、ホワイトソース、トマトソース、カレー、デミグラスソースの4種類の味。開発した櫻家では、「海外ではリゾットにパンはつきもの。ならば小麦粉を使った鯛焼きの皮にもあうはず」と試みた>という。試作を数百回繰り返したという労作だ。さらに<黒ゴマなどを加えたオリジナルの牛乳と、安納イモのサラダをつけたセットメニューも販売>するとして、さらなる客単価向上を狙っている。

 参入が容易なほど、生き残りは難しい。人気店でも変わり続けなければ生きていけない。差別化、ブランディング、常識を覆す使用機会の提案、さらなる収益化の工夫。
 アツアツの激戦の中、生き残りを各店が賭けるたい焼き業界から学ぶものは多いはずだ。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

フォロー フォローして金森 努の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。