製品コンセプトが「伝わる」、「伝わらない」で見え方が全く異なってしまうという一つの例。
コンセプトを整理するためには、5W1H的な考え方が意外とわかりやすい。スープカフェの場合は以下のような感じになるだろう。
・Who?(誰が)=オフィスワーカーが
・When?(いつ)=ランチ以外の小腹が空いた時に
・where?(どこで)=自分の席で
・How?(どのように用いる)=仕事の片手間に、片手で持ってすする
・Benefit(すると、どんないいことがあるのか)=人目やニオイの拡散を気にすることなく小腹が満たせる
・Why?(なぜ、その便益が享受できるのか)=フタ付きの片手で持てるカップサイズのスープだから
以上がPOPを見て解釈できた、「スープカフェ」のコンセプトだ。
さらにヒットを狙うのであれば、「どんな時に、どんなふうに食べるといいよ!」と明示できれば良いのではないかと思う。もしかすると、「スープカフェ」というネーミングも利用シーンを想起させるものに変更した方が良いかもしれない。
コンセプトが伝わるか否かは売れ行きを確実に左右する。この商品に今後注目してみたい。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。