猛烈な漫才ブームが起きた時期のこと、覚えてますか。 1980年代前半でしたよね。 あの頃、ブームの中心にいた人気漫才コンビのうち、 もっとも異彩を放っていたのが、 「紳助・竜介」 でした。
お笑いのトレンドとは、その時々で大衆が求める
「お笑いニーズ」
と言い換えることができると思いますが、
要するに「XとYの法則」は、
「(変化する)ニーズと供給のマッチング」
というビジネスの基本原則のことです。
紳助は、
“XもYもわかっていない芸人が多い”
と言っていますが、これはお笑いの世界だけでなく、
一般企業、個人にも該当する言葉ですね。
一発屋は、偶然にXとYがうまく合致して売れた人です。
そして、すぐに没落してしまうのは、本人がXとYを
理解していないから。
Yが変わってしまうと、ついていけずに
大衆から見捨てられる。それが、一発屋なのです。
しかし、賞味期限の長い芸人は、
変わり続けるY(お笑いニーズ)をしっかり分析し、
X(自分の強み)をうまく調整しているのです。
紳助は、実業の世界でも成功を収めていますが、
彼の天才マーケターとしての才能は、
どの世界でも通用することを見事に証明していますね。
正直、紳助には脱帽です。参りました。降参。
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2007.07.11
2008.01.22
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。